ある少年の一日(2)

2018/04/16

力の弱い僕には、憧れの奥さまに危害が及ばないように見守ることしかできなかった。
こんな怖い先輩達に囲まれても、威厳を保ったままの奥様。
「どきなさい私帰るから」
「じゃ、淳君また来るからね」ちらっと俺の目を見る奥様でも・・奥様の・・顔・・すこしこわばってるように感じる。
玄関に歩き出す奥様。
こんなに怖い先輩達をまるで恐れていないかのように凛々しささえ感じる。
こんなに強い女性学校の先生にも居てくれたら・・・。
心の底からそう思った。
奥様の後姿を見つめる先輩達。

ゆっくり歩いていく奥様。
そう・・そのまま・・無事に逃げて・・。
「ガーーーー」突然、冷蔵庫が唸りを上げる。
ビクッ・・・奥様の後姿に電流が流れたような動き。
「キャー」突然の物音に、無理に強がっていた奥さまの悲鳴が・・・。
形勢が逆転したのか、ニヤニヤし始める先輩達。
小走りに玄関へと走り出す奥さま。
靴を履こうと腰を下ろす奥様。
スラックスにヒップの丸みが浮き出る。
まずい・・・。
先輩が足音をしのばせながら、近づく。
靴を掃き、立ち上がろうとする奥様。
中途半端な中腰になったところを後ろから先輩が奥様のウエストに腕を回す。
「な、なに?」前傾姿勢で必死にその腕から逃れようとしている奥様。
黒のスーツで優雅な装いの奥様が後ろに倒されてしまった。
ジャケットの合わせ目が左右に開き黒のTシャツの盛り上がった二つの山が揺れている。
「学校にチクられたらヤベーんだよ」青ざめた奥様の顔。
バタバタ暴れだすが、3人にスーツのあちこちを掴まれ、引きずられてくる。
身をよじって抵抗するが、3人の力を止めることはできない。
リビングのコーラの缶が、奥様の脚で次々倒れ転がっていく。
リビングのソファーも大きな音をたてながら向きを変えていく。
綺麗にセットされていた髪も左右に顔を振るたびバランバラに乱れだしている。
引きずられていく奥さまが俺の目の前を通る。
「淳くんやめさせなさい」
「・・・・・」うつむくことしかできない僕。
「離しなさい」
「やめなさい」リビングの奥のドアが開けられ、先輩達と奥さまがなだれ込み、ドアが乱暴に閉められた。
あああ・・・大変なことに・・・。
震えだす僕。
奥の部屋からは、激しい喧嘩のような言い争いが聞こえてくる。
突然、大音量のテレビが鳴り出した。
あわててベランダに出た。
奥の部屋の窓の外・・・。
カーテンの隙間から中を覗き込む。
奥の部屋からの激しい物音。
ど、どうしよう憧れの上品で優しい奥さまが・・・。
僕のせいで・・・。
喉がカラカラに乾いてきた。
鼓動が頭全体を揺らす。
こんな感覚は初めてだ。
そっとベランダに出て、奥の部屋の窓際へ進む。
カーテンの隙間から中を覗いた。
立ったまま、口論している先輩たちと奥さま。
先輩達をきつい目で睨む奥さま。
喧嘩慣れしている先輩達。
ただニヤニヤしながら奥さまに近づいていく。
大人が怖くないんだろうか?先輩達はなんでこんなに堂々としてるんだろう?そのとき意外な言葉が・・・。
「俺達のことチクッた、あの音楽の先公みてーにしてやろーぜ」僕がまだ学校に行ってた頃・・・突然辞めていった音楽の女の先生がいた。
噂では、生徒にイタズラされて・・・。
ま、まさか・・・。
「俺、あん時初体験だったんだぜ」
「あれ、興奮したよなーー」
「俺、ケツに入れちまったもんなーー」・・・・・大人の身体を知ってる・・・どうりで・・・堂々と。
まだ少年だと、バカにしていたのだが、奥さまの表情がスーっと青ざめていく。
少年達に性欲の対象として見られていることに、恐怖の表情へと・・・。
横の先輩を突き飛ばし、ドアへ走る奥さま。
ノブに手がかかったところで、後ろからウエストを抱きかかえられる。
ショートでサラサラの髪が、激しく揺れる。
奥さまの指が、ドアのノブから少しづつ離れていく。
「やめなさい」いつも上品な奥さまの話し方からは想像も出来ないほどの喉の奥からの唸るような太い声。
「逃げられるわけねーだろ」黒いジャケットのボタンが飛ぶ。
後ろから引き剥がそうとする力。
両脇を締め、ジャケットを守る奥さま。
力の差は歴然で、腕の曲がりが次第に緩み。
ジャンプの姿勢のように後ろに伸びた奥さまの手。
ズルズル脱げていくジャケット。
ボロ布のように、部屋の隅に投げ捨てられた。
強い大人の女性としての威厳の一部だったジャケット・・・。
黒いTシャツが奥さまの二の腕の白さ・・細さを引き立てている。
生身の肉体の一部を少年達に晒して・・・。
不謹慎ながらも、ベランダの僕は下半身がモゾモゾしはじめた。
まるで数匹の若い狼が、一匹年上ののウサギを少しづつ痛めつけていくような・・・・。
何本もの手のひらが奥さまのか弱い腕に絡み付く。
「すべすべだぜー」
「大人のこの匂い・・・たまんねぇーよなーー」
「この前の先公思い出しちまうぜ」身をくねって激しく暴れる奥さま。
先輩の手が黒いTシャツの襟からもぐりこんだ。
Tシャツの中・・・背中の辺りで先輩の手がクネクネ動いている。
奥さまの抵抗が激しさを増す。
「バチ」・・・Tシャツの中で、奥さまの二つの柔らかいボールが弾けた。
一瞬、動きの止まる奥さま。
「ブラのホック・・・引きちぎってやったぜ」Tシャツの上から両腕で胸を隠す奥さま。
床に膝をつく奥さま。
先輩が奥さまの手を捻り上げる。
黒いTシャツに揺れる二つの丸みが浮き上がってきた。
俺の吐く湿った息で、窓ガラスが曇りだしている。
見てはいけない・・・そう思いながら・・・部屋の中を見入る。
Tシャツに手をねじ込まれブラのホックを捻じ切られた奥様。
床に両膝をついている奥さま。
黒のTシャツから伸びる透き通るほどに白い腕。
先輩達の荒々しい腕に比べると、まるでか細いガラスのようだ。
胸の前で組んでいる両手。
奥さまの後ろの先輩が、背中越しに奥さまの手首を掴む。
少しづつ、捻り上げられていく細い腕。
脇を締め、歯を食い縛り抵抗する奥さまの細い腕に筋肉の収縮が浮かび上がる。
弱々しい鎖骨が浮き上がる。
奥さまの腕が、肩を超え、頭を超えさらに上方へとねじ上げられていく。
ブラの拘束を失った乳房がそのたびに、少しづつTシャツの中で容を変えていく。
なんて・・・美しいラインなんだろう・・・。
まるでクジャクが翼を羽ばたかせるように奥さまの白い腕がピーンと伸ばされたまま頭の・・・もっと上で固定された。
Tシャツの中の膨らみがせり上がり奥様が左右に身体を揺するたび艶かしくTシャツの中で弾んでいる。
「いいかげんにしなさい」
「こ、こんなことして・・・」手首を上で、掴んでいる先輩を見上げる奥様。
初めて見る奥さまの非難するような目つき。
その隙に、別の先輩が奥さまのTシャツの裾から手を潜り込ませる。
はっとする奥様。
Tシャツの中を先輩の手が膨らみに向かって登ってゆく。
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