仲間から脱する事ができた救世主
2017/08/19
15年ほど前の話です。私には物心ついたときにはすでに両親がいなくて祖母と2人暮らしでした。生活保護を受けての生活だったと思います。低学年くらいからいじめの対象になっていました。貧しいことだけが原因ではなかったのかもしれませんが、きっかけになったとは思います。
意地悪な子に貧乏が移るから近づくなとか、言葉での暴力でした。○学生になってしばらくすると不良グループに目をつけられ仲間に引きずりこまれました。仲間といっても私はみんなの使い走りや万引きの手引きをするといった。雑用にすぎませんでした。
周りからはいつも一緒にいるので、グループの一人と思われていたのかもしれません。そんな日々が続いていたころ、リーダー格の一人が私にお金作ってこいと命令してきたのです。家には渡せるようなお金は1円もありません。
それを承知で言ってきたのです。他の子がそれいいねぇー援交して作ってきなよ、そんな感じで話が勝手に進み、私に成りすまして当時流行っていたテレクラに電話をかけ相手を探し出したのです。40代の男性と交渉が成立して私は待ち合わせの場所に向かうように指示されました。
逆らうことを許されない私は仕方なく待ち合わせ場所に向かいました。それでも経験などない私には恐怖でしかありませんでした。待ち合わせ場所までついたとき、どんな人が来るのか確かめようと、陰に隠れるようにして相手の男性が来るのを待っていました。
ところが約束の時間過ぎても一向に現れません。私はそのまま不良グループのいるたまり場に戻りました。そうするといきなり足蹴りされ、その後も数人に囲まれ殴る蹴るの暴行を受けました。これまでにも何度か気に入らないことがあれば数発殴られたりはありましたけど、その日の暴行はその比ではありませんでした。
殺されるかと思ったほどです。その時なんで待ち合わせ場所に行かなかった?と問われ行ったけど誰も来なかったと言ったのですが、私が陰で隠れて見ていた時に同じテレクラに冷やかしで電話していたそうで、待ち合わせした相手とつながり店内から待ち合わせの場所が一望出来ていたそうで、私が現れたら出ていくつもりだったようです。
なので、私が近くまでは行ったが待ち合わせ場所の前にいなかったことがばれていたようです。そんなことがあり、全身の腫れが引いたころをみて、またテレクラに相手を探すために何度となく電話をかけていました。が13の子相手にしようという人はなかなか見つかりません。
冷やかしと思われていたのかもしれません。相手が見つからないことでその都度暴行を受けたりしていました。そんなある日、たまり場に20前くらいのガラの悪い2人の男の人がやってきました。卒業生とのことで自分たちの先輩にあたるそうです。
そしてリーダー格の一人に「この二人に着いて行け」と言われました。今度舐めた真似したら今度は本当に殺すからねとも脅かされ、従うしかありませんでした。2人が運転するする車に乗り込み繁華街のほうに走っていきます。私はこの二人が相手なのだと思いました。
ところが高級そうなマンションの一室に連れていかれた私の前に30代の男の人が1人いました。そして私をここまで連れてきた2人はその男の人に一礼をして部屋から出ていったのです。このおじさんが私の相手なのだと確信しました。
世間話など数分交わしたころに自分の意思でここに来たのではないことがわかったようで、嫌なら帰っていいんだよと言われましたが、ここで帰ったら今度は本当に殺されると思い、覚悟を決めていたことを伝えました。それがわかると私を優しく導くようにベッドに誘ました。
私はされるがままに目を閉じていました。服を脱がされ胸からアソコねの愛撫、初めての感覚、くすぐったいようなそれでいて甘い吐息が勝手に出てしまうような電気が走るような感覚。その後じゃぁ行くよの耳元でささやきながら私の中に押し込んできたのです。
あまりの裂けるような激痛に歯を食いしばり耐えていました。それでも前に受けた殴る蹴るの暴行に比べたら耐えれる痛みでした。すごく長い時間に感じられた行為が終わり、よかったよの一言、涙が頬を流れていました。そしてそのおじさんが背を向けて立ち上がった時です、背中一面に如来様の彫り物があったのです。
そしてここに連れてきた2人に電話をかけ「この子は俺が面倒みるから手を出すな」とかなんとかいっていました。そして1万円札を渡されタクシーでお帰りといわれました。私はお金を受け取りその日は歩いて家に帰りました。次の日そのお金をもってリーダー格の人に渡すと、それを受け取ることもなくもぅ私たちの前に顔を出すなと言われました。
どういうことなんだろう、その意味がすぐには理解できませんでした。グループから解放された?もしかして昨日のおじさんの一言?後で他のグループの子に、私には手を出すなと言われたみたいと教えてもらいました。たったあの一言で私は救われたのだと思いました。
そして気が向いたらおいでと言われていたので、翌週私はそのマンションに出向いていきました。お礼もしなくてはと思ったからです。部屋に入る前に出かけようといわれ、着いて行くと当時流行っていたファッションなどがあるお店に連れていかれ、気に入った服や靴があったら選んでおいでと言われ店内に導かれました。
いつもスーパーの特価品の服しか買えなかった私には目移りしてました。1着選んでくると5着くらい選んでおいでと言われ、人生で初めての買い物をしました。そのあとも下着から小物まで持ちきれないほど買ってもらい、今度はきれいな美容院にまで連れていかれました。
それまで自分で髪を切っていたのでこれも初体験、最後は携帯のお店で私用にと買い与えてくれました。当時としては周りでは誰も持ってなかったので戸惑いましたが、おじさんとの連絡用だと持たされたのです。その後もその人とは週に1、2回関係を持ちながら○学を卒業するころまで続いていました。
私は彼のことが好きになってました。ところが彼との別れが来たのです。彼の逮捕がきっかけで消滅していまい、その後彼がどこにいるのか?マンションしか知らない私はどうやって探せばいのかもわからず、今どこでどうしているのか?もう一度会いたい その気持ちで15年が過ぎてます。